赤字の路線バスは廃止すべきか? 

 

今回は、

 

「赤字の路線バスは廃止すべきか?」

 

というテーマです。



地方の過疎地などで、

 

「このバスの乗客は一日〇人だけ、走れば走るほど〇〇円の赤字が出ます」

 

というようなニュースなどが流れることがあります。



走れば走るだけ赤字だから、その路線を廃止しよう、という話につながるのですが、

本当にそうでしょうか?



まず、

 

「走れば走るほど赤字」

 

の定義をしっかり確認する必要があります。



こんなケースを想定してみましょう。



その路線の、損益です。

 

売上 1,000

ガソリンなど原価 400

粗利 600

人件費等諸経費 700

 

この場合、利益は-100です。



もしこの利益(損失)が、100km走る路線のものだった場合に、

利益(損失)の-100を100kmで割り、

 

「1km走るたびに1の損失が出る」

 

と言ったりします。



さあ、この路線は走れば走るほど赤字になるので、廃止すべきでしょうか。



結論としては、この路線を廃止することで

人件費やその他経費も全て削減できるなら、廃止も一つの選択肢です。



ただ、普通は簡単に従業員を解雇することはできませんので、

仮に路線を廃止してもそんなに費用は減りません。



そして、着眼点は、

 

「粗利は600出ている」

 

ということです。



ということは、バスを運行することで粗利が600出ていて、

その粗利で人件費や経費のかなりの部分を賄うことができているわけです。

 

にもかかわらず、この状況で廃止すると、赤字が広がります。



誤った判断をしてしまうと、よりダメージが深刻になるのです。




なお、もし

 

売上 1,000

ガソリンなど原価 1,100

 

という状況であれば、そもそも粗利が出ておらず、文字通り走れば走るほど赤字が拡大します。

 

なので、廃止なり、思い切った改善が必要になります。



判断を誤らせるポイントは、-100という損失額を、

路線の長さ100kmに割付してしまったという点でしょう。



最終的な利益の額を、1kmあたりに割りつけることに合理性はありません。



「なんとなく、それっぽい数字」

 

に騙されないようにしましょう。




さて、ちなみに

 

「日本の借金は国民一人当たり●●円・・」

 

これは合理性あると思いますか?