今回は、
「社長のコピーを作る方法?」
というテーマです。
多くの経営者は、
「ああ、自分がもう一人いればな・・」
と思ったことがあるのではないでしょうか。
自分は忙しくしている、
スタッフに仕事を任せてみてもうまくできない、
教えるのも面倒くさい、
じゃあ自分でやってしまえ・・
そんなことがあると、
「ああ、自分がもう一人いればな・・」
と思いがちです。
結論、社長のコピーを作ることは・・できません。
大前提として、社長と同等の熱意を持った従業員など作れないからです。
その時点で、社長のコピーは不可能です。
ただし、「スキル」でいえば、近づけることは可能です。
小さな会社では、
「社長=現場のスキルも最も高い」
状態であることが多いと思います。
社長の仕事は「経営」なので、
「社長が会社で一番現場のスキルが高い」
状態というのは、本来は好ましいことではありません。
が、実際問題としては、そうなっていることは多いでしょう。
では、どうすれば他のスタッフのスキルを社長なみにすることができるでしょうか。
それは、
「社長のスキルを分解&言語化」
することです。
具体例でいうと、例えばこんな感じです。
仮に、社長が、社内で最も営業が得意だとします。
その場合、営業の流れを分解して洗い出します。
ざっくり、こんな感じだとします。
●最初のアイスブレイク
●顧客の課題ヒアリング
●解決策の提案
●クロージング
さらに、この内容を細分化します。
アイスブレイクであれば、
・どんな話題をしているのか
・その話題は、どうやって見つけているのか
・切り上げのタイミング
・社長が意識しているコツ
などなどです。
ポイントは、社長が普段無意識でやっているようなことを、
いちいち言語化してみることです。
例えば、話題の探し方ひとつでも、
「もともと、●●という話題のストックをしてある」
とか、
「商談場所についたら、まず部屋を見渡して、話のネタになりそうなものを探す」
「ネタの探し方は、●●・・」
などです。
こうやって、細かく細かく言語化してみると、
「社長しかできない」
と思われていたことも、ある程度スタッフに伝えることができます。
もちろん、完璧には不可能ですが、
社長の6割でも7割でも仕事ができるようになれば、
社長が現場から離れられる時間も増えてくるでしょう。
「細分化」
「言語化」
は非常に強力ですので、是非試してみてください。