経営理念作りの副産物

 

今回は

 

「経営理念作りの副産物」

 

というテーマです。



最近は、人事制度の導入や

その前提として会社の経営理念を再度整備する、という仕事が増えています。



経営理念って必要なの?というテーマで以前記事を書いたことがありますが、

必要かどうかは、私は会社や社長次第だと思っています。



経営理念を作る最大のメリットは、

社内がその理念に向かって一丸となって進めるようになる、ということです。



が、別に理念がなくても、

社長がきっちり社内を統制したり、

仕組みが整っていれば大きな問題は起こりません。



一丸となって目標に向かうか、

社長の個の力で統率する、

あるいは仕組みで淡々と進むかの違いでしょう。

※どちらが良い、悪いという話ではなく、社長の選択だと思います



とはいえ、素晴らしい理念があり、

それに共感したチームが一丸となって目標に向かうというのは

すごい力を発揮できますから、

実現できればとても良い会社にはなります。



さて、それはさておき、

最近あった事例です。



経営理念を作るにあたり、

幹部も同席のもとで、社長に対して色々とヒアリングをしたんですね。

 

内容は社長の生い立ちとか、独立に至るまでの経緯など結構深く聞きました。



同席していた幹部の方の感想ですが、

 

「社長があんなことを考えていたなんて知らなかった」

「社長の子供のころのエピソードに共感できた」

「知らない話が聞けて良かった」

 

といったものがありました。



これってとても重要なことなんですが、

社長が何を考えているか、

そもそもどういう経緯でそのような考えをもっているかの背景などを知ってもらうと、

他のスタッフの共感を呼びやすいです。



もし、社長の考えがなかなか伝わらないな・・

と思ったら、自分のことをもっと開示してみると良いかもしれません。



なかなか照れくさいかもしれませんが。



私としては、

完成後のきれいにまとまった経営理念よりも、

そういった泥臭いエピソードを知ってもらうことのほうが重要だと思ってくるくらいなので、

ぜひ積極的に開示してみてはいかがでしょうか。