値上げの威力

 

今回は、

 

「値上げの威力」

 

というテーマです。



値上げって、すごいんですよ。



もちろん、一消費者としては値上げラッシュはお財布に厳しく

歓迎はできませんが、

事業者としては値上げの威力はすごいです。



何せ、新たに集客したり、

新しい商品やサービスを作ったり、

労働力を増やしたりせず、



値段を書き換えるだけで売上や利益が増えるわけですから。




例えば、飲食店。



これまで1,000円で売っていた商品があったとします。

 

飲食なので、原価は30%として300円です。



つまり、

 

売上 1,000円

原価 300円

粗利 700円



ですね。



ここで、もし20%値上げをするとどうなるか?



売上 1,200円

原価は変わらないので 300円

粗利 900円

 

となり、粗利は700円→900円と、なんと28%も利益アップしました。



これ、頑張って集客をして売上を上げるのとは違うって分かりますか?



仮に集客を頑張って、同じように売上が20%増えたとします。



その場合、値上げと違って、客数が増えた分原価も増えますので、

値上げほどは利益は残りません。



また、客数が増えたということは人件費や消耗品、水道光熱費なども増えますので、

最終的な利益はさらに減ります。



同じ売上アップでも、

値上げと客数増加とでは残る利益が全然違う、ということは是非ご理解ください。




とはいえ、値上げすると客離れは怖いですよね。



確かに、一般的には値上げすると客離れは起きます。



ただ、ポイントは、

 

「客離れと、値上げと、最終的にどちらが利益が残るか?」

 

という視点を持ちましょう、ということです。



お客が多少減っても、値上げでそれがカバーできれば問題ないわけなので。



客数が減る分、

オペレーションにゆとりができますので、

その時間でより丁寧に接客してリピーターにつなげるとか、

値上げしても来てくれるお客を集めるとか、

そのような取り組みができればさらに業績アップのチャンスです。




ちなみに最近10~15%くらい値上げした飲食店のクライアントいわく、

 

「特に客数に影響はない」

 

とのことです。