今回は、
「利益が出たのにお金がない」
というテーマです。
決算を終えて、
「利益出て、税金を払わないといけないのに
そんなお金なんてないよ!?」
という状況になった経営者さんは多いでしょう。
赤字だからお金が無い・・は分かりますが、
黒字で利益が出ているはずなのにお金がないというのはどういうことでしょうか。
実はこれは、原因はいくつかあって、
しかも会計や税務のルールも関係してくるので、
理解するのは意外と大変なのです。
しかしそこは分かりやすさに定評のある道場が、
シリーズものにしてできるだけ分かりやすく説明しましょう!
今回は、「黒字なのにお金がない理由:銀行への返済」についてです。
これは一番分かりやすいですが、
利益が出ていても、銀行に返済すると、その分のお金は減ります。
たまに、
「銀行への返済はお金が減るんだから、経費になるんでしょ?」
と思っている社長さんもいますが、なりません。
借りたものを返すだけなので、経費ではないです。
逆に、借りた時も利益になっていないということも覚えておきましょう。
「銀行から1,000万円借りたら、税金で300万円持っていかれた!」
なんてことはないですよね。
同じことです。
で、借入の返済というのは、
利益が出て、税金を納めて残ったお金でするのが原則的な考え方です。
なので、例えば税金を払ったあとの利益が300万円で、
年間の銀行への返済が500万円あるとすると、
差引200万円分の資金が流出します。
これが、
「利益が出ていてもお金がない!」
の一つ目の理由です。
で、実は話はもう少し複雑で、
単純に「税引後の利益」から返済するわけではないのですが・・
ここでお伝えすると長くなるので、次回にしますね。
うーん、第一回目にして、すでにややこしくなる気配が(笑)