今回は、
「固定費が経営を決める」
というテーマです。
経営者の多くは、
「売上」あるいは「粗利」くらいまでは把握しています。
私も、売上や粗利をアップする施策は大好きです。
でも、実は
「固定費こそが経営を決める」
と言っても過言ではないのです。
地味ですけど。
どういうことかというと、
こちらが久々、損益を図示したものです。
・売上から原価を引いたものが粗利
・粗利から固定費を引いたものが(営業)利益
ですね。
で、もし利益=0、とりあえずトントンを目指すケースはこちらです。
ご覧のとおり、固定費=必要な粗利ですので、
必要な粗利が分かれば、逆算して売上目標が決まるわけです。
利益=0の場合の売上を「損益分岐点」というのですが、
結局この損益分岐点を決めるのは「固定費」ということです。
このように、
まず固定費がベースにあり、
その他に「目標とする利益」を乗せたものが目標粗利となります。
そして目標粗利から逆算して、目標売上が決まります。
こう考えると、
「固定費が経営を決める」
というのもあながちオーバーじゃないとご理解いただけるでしょうか。
ですので、経営者の方は、
「毎月の売上目標」
だけでなく、
「毎月必ずかかる固定費=稼ぐ必要のある粗利」
を常に頭に入れておいてもらうと、
経営判断の精度も上がるんじゃないかな、と思います。