今回は、
「儲けのコツは、『時給』にあり」
というテーマです。
私も若かりし頃は時給750円でバイトしたりもしていましたが、
今回はもちろんバイトの話ではなく。
経営者であるあなたや、スタッフの方の時給を意識しましょう、という話です。
特に今回は、
「スタッフの時給がいくらか?」
ではなく、
「スタッフが1時間にいくら稼ぐ必要があるか?」
という視点の話です。
このブログを読んでいただいている方はご存じでしょうけれど、
「売上は見せかけ」
なので、いくら売上が大きくても、儲けとは関係ありません。
重要なのは「粗利」です。
では、単に
「粗利が多い仕事ならそれでいいのか?」
かというと、そうでもないわけです。
というのは、会社の経営資源(人や、機械・設備など)は
無限ではありませんから、
効率よく稼がないといけないわけです。
いくら粗利が大きくても、その粗利を稼ぐのに膨大な時間がかかっていては、
結局は儲からない、という事態も起こります。
具体的にみてみましょう。
あなたが製造業だと仮定して、
・A社の仕事は、粗利が10万円だった。
この仕事を終わらせるのに、20時間かかった。
この場合、10万円÷20時間で、1時間あたり5,000円の粗利を稼げます。
・次に、B社の仕事は、粗利が50万円だった。
この仕事を終わらせるのに、250時間かかった。
この場合、50万円÷250時間で、1時間あたり2,000円しか粗利を稼げなかったことになります。
パッと見、B社のほうが粗利が大きいので、B社を優良顧客と扱いたくなります。
しかし、実際のところは粗利が2,000円しか稼げていません。
2,000円ということは、スタッフがもしその案件につきっきりだとしたら、
人件費を賄うのがせいぜい、という程度の粗利です。
このような場合では、B社に単価交渉したり、
B社の仕事は減らしてA社を増やすなどの対応が必要です。
このように、「時間単価」の概念を取り入れることで、
儲かる/儲からないが判断でき、
同じ時間仕事をしていても全く利益が変わってきます。
取り入れてみてください!