今回は、
「優秀なコンサルが即答しない理由」
というテーマです。
コンサルタントというと、物知りで、
聞けば即、何でも答えてくれる・・というイメージがあるかもしれません。
もちろん、単純な知識に関する質問であれば、
サクッと回答してくれるほうが良いでしょう。
ただ、私の感覚ではありますが、
優秀なコンサルは、なんでもかんでも即答しないはずです。
即答する代わりに、コンサル側から「質問」をしてくるでしょう。
なぜかというと、
「問題」は、背景をしっかり掴むことで、より適切な回答をすることができるからです。
そして、質問をすることで、問題の背景をしっかり掴むというわけです。
めちゃくちゃ単純化した例ですが、こんなやりとりを想定してみてください。
(パターン1)
あなた:すみません、この近くにスーパーはありますか?
コンサル:はい、〇〇にありますよ。
(パターン2)
あなた:すみません、この近くにスーパーはありますか?
コンサル:はい、〇〇にありますが、、ちなみに、なぜスーパーを探しているのですか?
あなた:実は、どうしてもカレーが食べたくなったので、材料買って作ろうかと思いまして。
コンサル:カレーを食べるのが目的ということでしょうか?
あなた:そうです。
コンサル:でしたら、自分で作るのではなく、近くにカレーショップもあるのでそちらで食べるのはどうでしょう?
あなた:あ、それが良いです!
・・どうでしょう。
想定シーンが簡単すぎてうまく伝わらないかもしれませんが、
即答した場合と、目的をヒアリングした場合、どちらがより適切な解決策になるか、という話ですね。
このように、優秀なコンサルは、適切な回答をするために
質問に即答せず、背景を探る質問をしてきます。
場合によっては、
「いちいち質問しないで、スパっと答えてよ!」
と感じることもあるかもしれません。
しかし、適切な回答をするためには、
どうしても背景を把握する必要があります。
逆に、即答してくる人は、表面的な回答しかしていないこともあります。
コンサルから質問が多い理由を是非ご理解いただき、
また、あなたも、誰かから何か聞かれた際には、
・表面的な回答になっていないか?
・その質問の背景は?
を考えてみると、より本質的な答えが出せるかもしれません。