今回は、
「銀行は、晴れの日に傘を貸し・・」
というテーマです。
今回は、個別具体的というよりは
融資に関する銀行の基本的なスタンスについてお伝えしておきます。
「銀行は、晴れている日に傘を貸して、雨の時に取り上げる」
なんて格言?があります。
まあ、銀行の非情さを揶揄するセリフとして使われたりします。
確かに、銀行は業績の悪い会社には融資をしづらいです。
さすがに「貸し剥がし(無理やり全額返済を迫る)なんてことは
基本的にはありませんが、
追加の融資はできません、なんてことは普通にあります。
「けしからん!銀行は、困っている企業を助けるのが役目じゃないのか!?」
とプンプン丸な声も聞こえてきます。
たしかに、そういう側面もあるのですが、銀行も基本的には営利企業です。
自社の利益を追求する必要があります。
そうすると、貸倒するリスクのある会社に貸しづらいのは当然なのです。
さて、
「銀行は、晴れている時に傘を貸して、雨の時に取り上げる」
このセリフは、「雨の時に取り上げる」という部分が注目されがちですが、
真に注目すべきは
「晴れの日に貸し」
のほうです。
晴れの日、つまり儲かっている会社に貸したい、ということです。
言わずもがなですが、
儲かっている会社に貸せば、貸倒のリスクなく収益を得られるからです。
ここから得られる教訓は、
「借入は、余裕があるうちにこそ、せよ」
です。
多くの経営者は、お金が必要になってから、経営が苦しくなってから、
借りようとします。
しかし、それでは遅い、ということです。
苦しくなる前・・利益が出ていたり、キャッシュにゆとりがありうちに、
多めに借りておくのです。
くどいですが、苦しくなってからでは貸してくれない可能性があるからです。
ゆとりある間に借入をして、必要ない資金は使わずに返済だけしておけば良いのです。
そうやって借入&返済実績を作っておけば、
次の借入もしやすくなります。
銀行とうまく付き合って、キャッシュリッチな会社にしましょう!