今回は、
「実質無借金経営の目指し方」
というテーマです。
前回、実質無借金経営を目指しましょう、とお伝えしました。
実質無借金とは、
現預金5,000万円 ＞ 借入3,000万円
のような状態ということでしたね。
さて、ではどうやってこの状態を目指せば良いでしょうか。
まず大前提として、会社に利益が出ている必要があります。
当たり前ですが、赤字だとお金は増えません。。
さて、
「利益は出ているが、お金が無い・・」
という会社も多いです。
その大きな理由は、
「利益以上の返済をしているから」
です。
例えば、年間500万円の利益が出ている。
しかし、毎年の返済額が1,000万円ある。
これだと、利益は出ていても、絶対にお金は減ります。
もちろん、返済が完了すればそのあとはお金は貯まりますが、
それまでは資金繰りで苦しむことでしょう。
では、どうするか？
結論、
「毎年、返す分を借りる」
です。
つまり、年間1,000万円の返済をするのであれば、1,000万円を借りてしまうわけです。
そうすると、事実上返済は0円ですから、利益の500万円分、キャッシュが増えます。
翌年も、翌々年も同じようにすると、1,000万円、1,500万円・・とキャッシュが増えていきます。
いずれ、無借金経営を実現できる、ということです。
もちろん、その間は借入は減りません。
減りませんが、キャッシュも減りませんので、会社の経営的にも、社長のメンタル的にも、
健全な状態になります。
※資金繰りに追われていると、落ち着いて経営に専念できなくなります。。
もちろん、この方法は、前述のとおり利益が出ていることが前提です。
当たり前過ぎるのですが、会社の目的はやはり利益を出すことです。
資金繰りで悩んだりせず、全力で利益を出すためにも、
借りるものは借りて、キャッシュは潤沢にしておきましょう。
無借金を目指すのはその後でも遅くありません。
