値付けでこんな間違いしてませんか?

今回は、 「値付けでこんな間違いしてませんか?」 というテーマです。 建設業の社長さんと話していた時のこと。 粗利30%を目標にして見積を出しているのだが、 終わってみると、どうもいつも粗利が低い。 なぜなんだろう? と思っていたそうです。 で、改めて見積額の出し方を聞いてみると・・こんな感じでした。 材料費や外注費などの原価・・100万円 ↓ 100万円に30%を乗せる=1.3倍する=130万円 これで見積を出していたそうです。 さて、実はこれでは粗利率30%にはならないって分かりますか? 論より証拠で、計算してみましょう。 今回のケースだと、こうなりますよね。 売上 130万円 原価 100万円 粗利 30万円 さて、この場合の粗利率はというと、、 粗利30/売上130×100で、約23%です。 あれ、30%に全然足りない。。 この場合は、本当は原価の100万円を原価率70%で割り返す必要があります。 原価100/原価率0.7 = 約143万円 正しい値付けは、143万円でした。 試しに検算してみると、 売上 143万円 原価 100万円 粗利 43万円 粗利43/売上143×100で、約30% ちゃんと粗利30%になりました。 原価を1.3倍しても粗利率30%にはならないので、ご注意ください。 わりと、建設業関係ではこういう値付けをしてしまっている話を聞きますので、 今一度計算を見直してみてくださいね。