今回は、
「補助金目当てで経営が傾く・・?」
というテーマです。
補助金や助成金といったものは、
基本的にはただでお金が貰えるのでもちろん嬉しいですし、
うまく活用すれば経営には非常にプラスになります。
が、補助金に目がくらむと、逆に経営にダメージを与えるリスクもあるので、
注意してください。
「〇〇補助金」は色々な種類がありますが、基本的には、
「何か投資をする際に、一部を補助しますよ」
という性質です。
で、何が問題かというと、大きく分けて以下の2点です。
(1)資金繰りの問題
補助金は、事業者が先に支出し、後から補助が支給されます。
なので、
「補助金1,000万円もらえる」
となっても、それもまずは先に払わないといけません。
いつ頃入金されるか、タイミングとそれに伴う資金繰りも
しっかり管理しておかないと、予想外にお金がなくなり、
苦しくなる・・なんてこともあり得ます。
(2)本気度の問題
たまに、
「補助金もらえるから〇〇買う」
という経営者がいます。
補助金ありき、になっているのです。
もともと、本気で新たな機械を購入し、利益を上げるぞ!という計画の中で
たまたま補助金が使える、ならOKです。
そうでなく、
「補助金もらえるから買おう」
だと、どうしても熱は低いです。
結局、自己負担分は損し(補助金は必ず自己負担があります)、
使わない資産が増えるだけ、となります。
少額の補助金ならそれほど影響はありませんが、
数千万円の大型の補助金などでこれをやると、
経営が傾きかねません。
実際そういう会社もあります。
「補助金ありき」ではなく、
「事業計画の中で、あくまで補助」
ということを忘れないようにしてください。