今回は、
「銀行より怖いもの」
というテーマです。
「銀行から借入をして、返せなくなったらどうしよう」
という不安をお持ちの経営者さんは多いでしょう。
たしかに、返済ができなくなる事態になるのは経営的にも非常に厳しい状況です。
ただ、銀行もビジネスですし、監督官庁のコントロール下にあります。
返済できないからといって、強引に取り立てしてきたり、嫌がらせされたりはしません。
かつてのサラ金や、闇金とは違いますので。
なので、粛々と返済計画を相談して、立て直しに協力してもらうことは難しくありません。
問題は銀行以外です。
例えば、税務署や社会保険事務所。
税金や社会保険料の滞納は、厳しく督促が来ます。
話し合いで分割払いに応じてもらうこともできますが、
ほっておくと預金や売掛金の差し押さえをされることもありますので、
注意が必要です。
もっと要注意なのは、取引先や従業員など。
銀行も税務署も怖いですが、彼らは当然法律は守ります。
なので、違法なことをされる心配はありません。
しかし、取引先や従業員は、法律を守らない、そもそも法律を知らない、
ということも珍しくありません。
なので、自分たちの権利を守るために、
違法なことをしてしまう可能性もゼロではありません。
例えば、代金のカタに在庫を持っていってしまったり、
あるいはもっと過激なことも。。
銀行への返済を優先するあまり、
これらの払いを遅らせていると予想外のリスクが生じることもあります。
重要なのは、返済が厳しいという状況になったら、
しっかり銀行に相談して、返済の猶予をしてもらうことです。
優先順位を間違うと事業継続に大きな支障をきたすこともありますので、
ご注意ください。
