今回は
「究極の【日次経営】」というテーマです。
さて、ほぼ全ての経営者は、会計や税務処理を税理士に依頼しているでしょう。
で、毎月か、あるいは数か月に一度試算表を見せてもらって、
「今期はこんな感じです」
というフィードバックを受けているでしょう。
しかし、毎月税理士と面談したとしても、出てくる数字は2~3か月前のものです。
※これは別に税理士が悪いというわけでなく、
処理を社外に依頼するとタイミング的にこうならざるを得ないのです。
会社によっては、年に一回だけ、決算のタイミングで業績を知る・・
なんてところもあるかもしれません。
そこで問いたいのが、
「その過去の数字を見て、リアルタイムで経営の舵取りできますか?」
ということです。
2~3か月前の数字を見て、仮に問題が発生していたとします。
それで「やばっ!」となって手を打とうとしても、
すでに2~3か月経過しているわけです。
それで適切な対応ができるでしょうか?
・・という問題意識は昔からあって、
「月次決算」
という概念が生まれました。
これは、毎月月末でしっかり会計をまとめて、
翌月5日~には業績を見れるようにしよう、という取り組みです。
これをやるには自社で経理部門がしっかりあり、
「自計化」
ということができる必要があります。
自計化して月次決算ができると、
翌月上旬には前月の数字が見れるので、
経営の舵取りに必要な数字がかなり早く見れるようになります。
・・が、私からするとこれでもまだ遅いのです!
「先月はこんな数字だったか、じゃあ今月はこうするか~」
では、のんびりしすぎなのです!
と、いうわけで究極は
「日次決算」
つまり、毎日リアルタイムで業績が見える、ということです。
・・というと何だか凄い手間やシステムが必要なように思えるかもしれませんが、
そこまで厳密にやらなくても大丈夫です。
・毎月固定でかかるもの
・変動するもの
これを切り分けて、変動するもので経営に重要な数字だけを日々追いかければOKです。
多くの会社では、売上と原価、つまり「粗利」ということになるでしょう。
※飲食店などでアルバイトが多い場合は、人件費も追いかけます。
他の数字はそんなに大きく変動しないので、
一か月分の数字を元に計算します。
こうやって日々リアルで数字を追えれば、例えば月の途中でも
「このままだと今月は赤字だぞ、今から手を打とう」
など、瞬時に舵取りができます。
是非、日次決算の考え方を取り入れてみましょう。
やってみたい、という方はご相談くださいね!