今回は
「数字に騙されない!シリーズ」というテーマです。
世の中、色々な数字があります。
「数字は嘘をつかない」
なんて言われますが、
数字は嘘をつきます。
なので、
「数字に騙されないために知っておくべきこと」
をお伝えするシリーズ(予定)です。
なお、知っておくとビジネスだけでなく、
実生活にも役立つことは保証します!
さて、今回はあなたもよくご存じの「平均」についてです。
こんな事例を考えてみてください。
あなたの会社やお店の、お客さんの購入額のデータを全て計算してみたところ、
一回あたりの購入額は平均5,000円だったことが分かりました。
※ちなみにこの金額を客単価なんていいますよね。
ということは、あなたの会社のお客さんは、
5,000円くらい払ってくれる人が多いということ。
じゃあ、そのくらいの価格帯の商品をもっと増やしたり、
そのくらいの価格帯を払いやすい収入の人をターゲットにしよう!
・・これって、正しいでしょうか?
結論、これだけでは分からないんです。
というのは、「平均」というものは非常に便利な反面、くせ者でもあるのです。
平均とは文字通り、「平らにならす」ことです。
あくまで、凸凹を平らにしただけです。
必ずしも、「平均の数字がたくさんある」とは限りません。
例えば、以下2つのケースを見てみましょう。
(1)45、55
(2)0、100
それぞれ、平均を出してみると、どちらも50ですよね。
しかし、ご覧のとおり、
(1)はなんとなく「50っぽさ」がありますが、
(2)はまったく「50っぽさ」はありません。
これで、「平均は50だから」と50という数字に合わせようとすると、
とんでもなく的外れになります。
もちろん、これは極端な例です。
ですが、実際の現場でも、「平均=大多数」である保証はありません。
先ほどの客単価の例でも、もしかすると5,000円くらいつかうお客、というのは、
実際にはほとんどいないかもしれません。
※どうやって判断すれば良いのかはまた別の機会にお伝えします
とりあえず今回は、
「平均は便利だけど使い方には注意!」
ということを覚えておいてくださいね。