今回は、「その値引きが会社を潰す!?」というテーマです。
ちょっと過激なタイトルですが、
それくらい要注意なので、しっかりお読みください。
値引きや安売りがどれくらい利益に影響があるか、
ちゃんと理解している社長さんはどれくらいいるでしょうか。
例えば、建設業などで、
「端数を切る」
というのはよくあることです。
105,000円の工事を端数を切って100,000円で、のように。
これ、売上だけで見ると、5,000円の値引きです。
約5%値引きするだけなんて、大したことないと思われるかもしれません。
しかし、粗利で考えてみましょう。
建設業ということで、粗利率が25%だとします。
値引き前の粗利は26,250円。
5,000円の値引きは、そのまま粗利が減りますので、21,250円。
なんと、粗利が19%減ることになります。
「売上」は、いくら多く見えてもそこから材料費や外注費を払わないといけないので、
いわば「見せかけ」です。
材料や外注を払った後の「粗利」から、従業員の給料やその他経費を払わなければなりません。
その「粗利」が19%も減るというのは、経営上非常に大きな影響があります。
参考までに、下記の表は、諸経費が20,000円、営業利益率が6%の会社の
値引き後のシミュレーションです。
もちろん、あえて値引きをして集客する、という戦略があれば構いません。
しかし、
「取引先に言われたから」
「これくらいならいいか」
と安易に値引きすると、実は大きな損をしているという可能性もあります。
今一度、値引きの影響を考慮してみてください。
値引きを止めるだけで、実はすぐに儲かる会社になる!
ということもあり得ます。