今回は、
「あなたのビジネスセンスをチェック!飲食店のチラシ編」
というテーマです。
飲食店経営者以外の方もぜひ考えてみてください。
自分と同じ業種だけでなく、他業種の成功事例を知るというのは、
経営センスを磨くのに非常に重要です。
さて、一般的にチラシの反応率は、0.01%~0.3%、と言われています。
もちろん業種によっても変わりますので、
一概にこの数字が正しいというわけではありませんが、
まあ経験上も妥当な範囲だと思います。
そんな中、ある飲食店が撒いた新聞折り込みチラシは2%以上の反応がありました。
わりと地方の、カフェレストランです。
ランチの客単価は~1,500円くらいです。
飲食店はチラシの効果は比較的出やすいですが、
それでもかなり高い数字だと思います。
さて、この飲食店が撒いたチラシには、どんな内容が載っていたと思いますか?
ヒントが無さすぎなので考える材料が無いと思いますが・・
正解は、
「チラシ持参の方に、デザートプレート(700円相当)をプレゼント!」
です。
客単価1,500円ほどの店で、700円のデザートを無料で提供しちゃったんですね。
さて、この特典を見て、経営者としてはどう思いましたか?
「やり過ぎじゃない??」
と思った方も多いのではないでしょうか。
しかし、それが良いのです。
もしこれが100円引きとか、10%オフとかだと、今どきの消費者はほとんど反応しないでしょう。
「え!?こんなに!?」
という特典だからこそ、反応するのです。
しかも、しっかり計算すれば、このプレートの原価は200円もしません。
特典としては極端に負担が大きいというわけではないのです。
もちろん、チラシを撒いて、その時だけ来店~では意味が無いので、
このお店はリピートにつながる仕掛けもあります。
さらに、デザートを食べて美味しければ、
次回以降デザートを頼んでくれる可能性もあります。
そういった諸々の仕組みがあれば、
大盤振る舞いの特典をつけて新規集客
↓
リピートしてもらう
↓
さらにデザートを頼んでもらい単価アップ
といった流れができます。
あとは、チラシを撒けば撒くほどお客が増えて利益も増える、
ということです。
いかがでしょうか?
経営においては、このように
「チラシだけ」
「料理だけ」
のように部分部分で考えずに、全体の設計をすることで差別化もでき、
販促の効果も高まります。
飲食店以外でも当然使える考え方なので、ぜひ取り入れてみてください。