今回は、「業務改善でよくある間違い」というテーマです。
「会社の業務をもっと効率化したい」
「業務改善したい」
と考えているときによくやってしまう間違いがあります。
それは、
「いきなり足し算で考える」
ということ。
つまり、何か新しいことを始めてしまう、ということです。
例えば、
新しい社内ツールを取り入れてみたり、
大がかりな新ルールを決めたり、
などです。
「今現在、効率が悪かったり、忙しい・・」
という状況下で新しいことを始めても、結局は余計忙しくなります。
結果、せっかく導入した新しいシステムも使いこなせず終了・・
ということは珍しくありません。
では、どうすれば良いのかというと、
「ECRS(イクルス)」という考え方があります。
これは主に製造業での業務改善のフレームワークですが、
他の業種でも使えるので是非覚えていってください。
以下詳細ですが、アルファベットの頭文字は次を意味します。
E:Eliminate(排除する)
C:Combine(組み合わせる)
R:Rearrange(再配置する)
S:Simplify(簡素化する)
E:Eliminate(排除する)
→まず、「今やっている業務の一部、全部をやめられないか?」を考えます。
無駄な業務は、そもそもなくすのが最も効率的です。
やめるだけなので、コストや手間は最小で済みます。
C:Combine(組み合わせる)
→「別々でやっている業務を組み合わせたり統合できないか?」を考えます。
やめられないとしても、まとめることで工数を削減します。
R:Rearrange(再配置する)
→業務や人員、役割などを置き換えたり、再配置したりします。
ある部署は大忙しだが、別の部署では実は暇、ということもあったりします。
S:Simplify(簡素化する)
→業務や手順を簡素化します。
社内の報告書や会議・作業手順など、もっとシンプル・簡素にすることで工数を削減します。
いかがでしょうか?
重要なのは、
「いきなり新しい改善活動を始める」
のではなく、まずは現状の棚卸をして、無駄なことを無くすことから始める、ということです。
是非ご自身の会社の業務の現状について、見直してみてください。