今回は
「赤字の仕事を請けるべき?」
というテーマです。
たまに、
「この仕事、赤字なんだけどやったほうが良いかなあ?」
と相談されることがあります。
この場合の考え方をお伝えしましょう。
まず、一口に赤字といっても、
「真性赤字」
と
「擬制赤字」
があります。
真性赤字とは、粗利ベースで赤字になることです。
粗利は、
売上-原価
で計算しますが、これがマイナスになるようなケースです。
例えば、
売上 100
仕入・外注 120
粗利 ▲20
こんな場合です。
これは、本当に売れば売るほどマイナスになるので、
やるべきではありません。
しかし、そうではなく、粗利はプラスのケース。
例えば、
売上 100
仕入・外注 80
粗利 20
このように粗利はプラスだが、人件費などを考えると赤字、という場合。
これは擬制赤字といい、
この場合に仕事を請けるかどうかは、会社の状況によります。
まず、会社が忙しく、この仕事をやることで
他のもっと儲かる仕事を逃がしたりするならば、
請けてはいけません。
あるいは、この仕事をすることで残業代など余計なコストが増え、
粗利の20をオーバーするならば、請けるべきではありません。
逆に、会社が暇で、この仕事をしてもしなくても
他の仕事や人件費などに影響が無いならば、請けるべきです。
請ければ、少なくても粗利の20は、コストの補填になるからです。
言い方は悪いですが、
「仕事してないのに給料払ってる状態」
になっているなら、少しでも稼いだほうがマシ、ということです。
このように、擬制赤字の場合は、
会社の状況次第で判断が分かれます。
判断ができるように、会社の数字の理解を深めましょう!