今回のテーマは、「ボトルネックを把握しよう」です。
「ボトルネック理論」って聞いたことありますか?
ボトルネックとは、瓶の首の細くなっている部分のことです。
個人的には、「砂時計」をイメージしてもらうと良いと思っています。
砂時計って、くびれていますよね。
このくびれが、ボトルネックです。
で、どんなにくびれの上下が大きくても、砂が落ちる量は【くびれのサイズ次第】ですよね。
仕事の成果も同じことで、
「成果は、くびれ=ボトルネックに依存する」
ということなんです。
具体例をあげます。
製造業で、流れ作業をイメージしてください。
下の図は、A~Dの工程で、それぞれ1時間に何個の製品を作れるか、を示したものです。
このケースで、1時間に出荷できる製品は何個でしょうか?
正解は、15個です。
工程Dが15個しか作れない以上、他がそれ以上の数を作れても生産数は15です。
この場合、D工程がボトルネックとなります。
では、このケースで、もしA工程がもっと頑張って、30個→40個に生産数を増やしたとしましょう。
全体の生産数は増えるでしょうか?
もうお分かりかと思いますが、やっぱり生産数は15のままです。
他がどんなに頑張っても、ボトルネックを解消しない限り全体の生産数は増えません。
では、このケースでもしA工程の人手をD工程に回し、
A工程:40→30個
D工程:15→25個
にしたらどうでしょうか?
この場合、全体の生産数は20になります。
まず、D工程がボトルネックだったので、A工程の生産数を減らしても全体の生産数は影響ありません。
D工程の生産数が15→25に増えたことで、工場全体の生産数も増えることになります。
そして、ボトルネックのDが25個になったのだから、全体も25個になるのでは・・?
と思いたいところですが、B工程を見てください。
B工程の生産数が20のため、今度はこのB工程がボトルネックとなります。
このように、ボトルネックの場所は変動するのが特徴です。
ポイントは、
「ボトルネック以外のところをいくら頑張っても、全体としてはプラスにならない」
ということです。
なんなら、余計なことをするとマイナスになります(このあたりはまた今度、詳しくお伝えします)。
とにかく、重要なのは
「全体の流れを見ること」
です。
ボトルネックを見つけ、まずはボトルネックを解消できるように社内の経営資源を集中することで、全体の流れを良くすることができます。
自社のボトルネックを探してみてください!