今回は、
「借金は悪?」
というテーマです。
「借金」というとネガティブなイメージを持たれることが多いですよね。
テレビで倒産のニュースが流れると、
「負債総額〇〇億円~」
と報道されるので、借金が原因で会社が潰れる、という印象を持つ方も多いでしょう。
では、借金は本当に悪なのでしょうか?
まず、前回のブログでお伝えしましたが、会社が倒産する原因は
「キャッシュが無くなること」
です。
キャッシュさえあれば、借金がいくらあっても問題ありません。
借金が100億円あっても、
現預金が100億円あれば別に問題無いわけです。
ちなみにトヨタ自動車の有利子負債は、
この記事を書いている時点でざっくり28兆円以上です
(2023年3月期 第3四半期決算短信より)。
借金の額だけで会社が潰れるなら、トヨタはとっくに潰れてますね。
というわけで、
「借金が多い=即倒産」
ではない、ということはまずご理解ください。
むしろ、キャッシュを増やすために借入をすることは、
倒産リスクを減らす効果があります。
次のA社とB社を見てみましょう。
A社:
現預金:10万円
借入:0円
B社:
現預金:1億円
借入:1億円
A社は借入はありませんが、キャッシュが10万円しかありません。
これでは、ちょっとした支払の資金も足りず、
下手をするとすぐに事業継続不可能となる可能性もあります。
逆にB社は、借入は1億円ありますが、キャッシュも1億円あります。
借入はすぐに返すものではありませんから、当面のキャッシュで苦労することは無いでしょう。
このように、借入はうまく使えば会社の倒産リスクを下げることができます。
もちろん、借りたお金を浪費したり、無計画に借りて良いということではありませんが、
「借入=悪」
と思わずに、上手に付き合っていくと良いでしょう。